僕がパリで働いていた時、アランという同世代のスリランカ人の料理人がいました。
いつも笑顔で、仕事もできて仲間思いな彼に僕はいつも助けられていました。
ヘタクソな僕のフランス語を一生懸命理解してくれて、嫌な顔一つせずに、
自分の仕事ではない事まで引き受けてくれて、それで何とか日々をこなしている状態がしばらく続き、
早く彼に迷惑をかけないように、一人前になろうと奮起し、自分の能力以上の事ができたと思っています。
そんな彼を、僕は人として心から尊敬していました。
以前彼はスリランカでジャーナリストをしており、今もなお内戦が絶えないスリランカで、
敵対諸族からスパイとして捉えられ、壮絶な体験をし、国外追放されて、
他国で生きていくために皿洗いから始めて、料理人になりました。
僕が働いていた時に、バカンス期間になり、彼は10年振りに祖国に一時帰えれる事ができ、
大喜びでバカンスに入っていったときの顔は忘れられません。
そんな彼と一緒に働けたことは、僕にとって宝のような財産で、多くの学びがありました。
近頃、日本人として、贅沢だな〜と思う事が多々あります。
生きていくことを当たり前のように感じ、不満を持ち、将来を諦めたり、
日本人である事に誇りを持てなくなったり、今の世の中を憎んだり、自分は恵まれていないと思ったり。
慣れというのは怖いものだとつくづく思います。
夢を持てる感謝。
夢を選択できる感謝。
当たり前であって、当たり前ではない日々。
日本に生れてきて、この時代に生れてきて、本当に幸運だった!
心が感じるままに、情熱を持って生きなきゃ損だ。
そういう思いを、アランから教わったように思います。
そういう思いのもと、エスプリを共に成長させていける
目をギラギラとさせた若者のスタッフを募集しています。
詳細、内容等
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098-917-2275
担当:関口
写真はエスプリ1周年のときのスペシャルなチームですが
空想ではなく 目指すチームがココにあります。